こんにちは。パーツマニアの一級建築士・電気工事士ナベノヤです。
今回は、パナソニック「アドバンスシリーズ」を徹底解説。
「とにかくハイテクが好きだーー」
「テカテカした質感のスイッチが苦手なのよね」
「ミニマムでやわらかい雰囲気のスイッチコンセントを探している」
という方に、パナソニック「アドバンスシリーズ」についてご紹介です!
Iot対応の特殊な機能性のあるシリーズのため、新築計画中の方は設計段階からの検討をおすすめします〜!!
パナソニック「アドバンスシリーズ」とは?
ここからは、パナソニック「アドバンスシリーズ」についてみていきます。
アドバンスシリーズは、2014年にリリースされ、当時注目を集めはじめていたスマートハウスに参戦する画期的な商品。
スイッチ自体がスマホ画面のように、タップ・スワイプで操作でき、スマホから照明を操作できます。
ムードを作り出すライティングを簡単に取り入れることができるようになりました。
シュッシュッってやると、夕方の電気ちゃんになるんやで
電球の色、明るさが簡単に変えられるから、雰囲気ぐっと変えれるよね〜
それでは、特徴を下記の順に見ていきます。
色は、使い良さそうな3色。
素材は、ABS樹脂製のプレートで、厚み 6.8mm。
これは、「so-style」や「フルカラーシリーズ」と同じ厚みですが、真ん中に向かってテーパーがかかっているため、より薄く感じます。
コスモワイドシリーズが 8.8mm 厚なので、そちらと比べるとよりスマートに見えますね!
また、コスモシリーズより控えめなアール(曲線)は、かどまるみたいで今っぽさも。
マットで透明感のあるテクスチャーは、壁紙と馴染むため悪目立ちせず、空間にそっと佇みます!
オン/オフだけの、シンプル操作のスイッチは、定価で税込 907 円。
お手頃価格なので、デザインだけ気に入った!という方は、受信機能のない、こちらの基本スイッチがおススメ!
ホタルスイッチ(オフの時にスイッチ操作部が光る)になると、税込 1,303 円なので、およそ 400円アップ。
ホタルスイッチは、昔は緑に光ったけど、これは白い光でとってもキレイ!
so-styleと比べると、片切りスイッチの比較でアドバンスシリーズは半値くらい!
地味に、部屋名が書ける「ネームあり」タイプもありますが、線が増えるためスッキリ感が半減。
コンセントの価格も、so-styleはちょっとお高めなので、900円ほどの差額になります。
コンセントは特に、チリツモで見積もりぐーんとアップ〜!!
受信機能なしでスイッチ本体に備わっている機能のため、「機能スイッチ」と呼ばれているものたち。
たくさん展開しているコスモシリーズと同じような機能展開で、so-styleよりも多種多様!
調光スイッチは、画像のようなスワイプをするタッチ型のものと、従来のようなツマミタイプもあります。
機能がある分、みなさん見た目が複雑になりましたわね。
受信機能にかぶってくる機能もあるので、全体最適化が必須!!
機能コンセントは、他シリーズと差はほぼなく、一通りのラインナップがあります。
外したら懐中電灯みたいに使える「保安灯」もあるんやで〜
機能スイッチとは別に、スマホ操作ができる受信機付きの「リンクプラス」「リンクモデル」のラインナップもあります。
大きな違いは、「リンクプラス」は従来の配線が使えるけれど、「リンクモデル」は配線数が増えること。
新築時は問題にならないかもしれませんが、部分リノベーションの場合は「リンクプラス」にしないと、配線のやりかえで大きな工事となってしまう可能性があります。
全面導入でない場合は、リンクプラスにしておく方が、のちのち融通ききやすそう!
また、接続は、リンクプラスが Bluetooth、リンクモデルが Wi-Fi。
リンクモデルでは無線アダプタが必須で、リンクプラスでも、音声操作をしたい場合や宅外操作をするためには、無線アダプタが必須となります。
モデムみたいなやつ、置き場所も計画せなホコリにまみれるで〜
リンクプラス・リンクモデルでできることは「グループ制御」以外は共通で下記。
①個別操作:スイッチをスマホからon/off操作。ベッドの中から電気を消せる
②シーン操作:シアターにしたいとき、明るく勉強したいとき、ご飯をリラックスしながら食べるとき、、など、ライティングシーンを想定して、複数の明かりを一気に操作可能
③タイマー操作:時間が来ると、だんだん暗くなる/明るくなる、という操作が可能。睡眠の質アップ!!
④一括OFF操作:寝る前、出かける前に便利な、全部消しの操作
⑤宅外操作:それでも消し忘れたときには、宅外から操作可能
⑥音声操作:子育て中には重宝しそうな、アレクサ・グーグルと連携してくれる機能
アドバンスシリーズは、基本的に互換性がありません。
プレートについては、下記メタル系のものがパナソニックから発売されています。
いいお値段しますが、かっこ良さそう〜!
また、導入の物理的な注意点は、下記です。
①露出ランプの接続がNG
:例えばインダストリアルな雰囲気のエジソンバルブなどは、リンクプラス・リンクモデルのスイッチと繋げることが禁止されています
②露出ボックスに取り付け不可
:リンクモデル・リンクプラスはスイッチ裏側が大きいため、露出ボックスとサイズが合わないようです
②注意書きのシールを貼らなければならない
:照明器具に注意書きのシールを貼らなければいけないので、デザイン重視の方には気を使いそう
なによりも注意したいのが、機能が多種多彩なこと!
「オーバースペックになっていないか?」
「他の機器で実現できる機能はないか?」
マイホームとなると希望が膨らみがちなので、真摯に必要なモノを選び抜いていきましょう!!
パナソニック「アドバンスシリーズ」のスイッチ・コンセント価格一覧
それでは、下記より価格を一覧にしています。
抜粋して掲載しているため、他にもさまざまあります。
基本スイッチ、リンクプラスの価格は下記です。
● | ● ● | ● ● ● | ●3 | ●4 | |
片切り (表示なし) | 907 | 1,391 | 1,875 | 1,050 | 1,886 |
ホタル (表示あり) | 1,303 | 2,183 | 3,063 | 1,501 | 2,326 |
リンクプラス (2線式) | 16,852 | 27,852 | なし | 16,852 | 16,852 |
リンクモデルの価格は下記です。
LED調光 | ON/OFF | ON/OFF 2回路 | 一括OFF | 無線アダプタ | |
リンクモデル | 18,282 | 11,132 | 16,742 | 8,932 | 35,750 |
基本コンセントの価格は下記です。
ダブル | トリプル | アース付接地ダブル | アース付接地 | 接地ダブル | アース付ダブル | 100Vエアコン | 200Vエアコン | 情報コンセント | |
コンセント | 737 | 858 | 1,276 | 1,100 | 924 | 1,100 | 1,243 | 1,364 | 約7,000 |
パナソニック「アドバンスシリーズ」のまとめ
当記事では、パナソニック「アドバンスシリーズ」について解説しました。
アドバンスシリーズは、ハイテクなのにミニマムでやわらかいデザインのスイッチ。
それでは、下記より簡単に記事をまとめます。
デザインについては下記です。
薄くてマットなテクスチャーが、ミニマム好きにピッタリ!控えめに優秀なスイッチ。優秀すぎて選びきれない、、選んでもらったらドエライ予算オーバーになった!!!なんてことにならないよう、自分の実現したいことをはっきりさせておきましょう。
価格については下記です。
基本スイッチに関しては、定価ベースでso-styleの 1/2〜1/3 程度とお値打ち。ただし、リンクプラスやリンクモデルを導入しようとすると、一気に跳ね上がるので、導入したけど使ってない、、なんて、宝の持ち腐れにならないようご注意を。
取り付けについては下記です。
従来のスイッチコンセントの配線を使える「リンクモデル」なら問題なし。
以上、パナソニック「アドバンスシリーズ」の解説でした。それでは楽しい空間づくりを〜!!
※2022年6月現在の価格です
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