こんにちは。一級建築士・電気工事士のナベノヤです。
「アメリカ西海岸的インテリアに憧れ」
「パチパチするスイッチってどこに売ってるの?」
「スイッチもこだわりたいから、どんなのがあるか知りたい」
そんな方に、今回は工事店でなくても購入できる、おしゃれなスイッチのご紹介です!
「実物を見てから購入したい」という方におすすめな、スイッチを販売しているお店もご紹介します!
アメリカンスイッチのデメリットとは?
ここからは、アメリカンスイッチのデメリットをみていきます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ほとんどのものは全然問題ないのですが、素材の性質上、陶器の「セラミックプレート」は寸法がきっちり出ていない可能性も。
また、ちょっとした色むらや輸入時の小キズなどは許容範囲ということで返品理由にならず、そもそも傷や経年変化を楽しむような素材で作られている!ということへの理解が重要です。
とはいえ、何回も購入してますが、キズ等が気になる製品はなかったですよ〜
日本製のスイッチは、OFFの時にどこにスイッチがあるかわかるように光る「ほたるスイッチ」、スイッチの消し忘れがわかるようにONの時に光る「パイロットランプ」、換気扇や玄関など、数分経ってから消したい時の「タイマー付きスイッチ」などなど、機能を備えたスイッチがたくさんあります!
しかし、アメリカンスイッチではこのような機能スイッチのバリエーションが少ないので、シンプルアナログでOK!とマインドセットしましょう◎
日本製の汎用品は、大体 70 × 120 mm に対して、アメリカンスイッチは高さ方向が 5mm ほど小さい 70 × 115 mm。
たかが5mmですが、スイッチコンセントだけ交換する場合は、元々のプレートの痕跡が残る可能性があります。
特に亜鉛メッキプレートは、さらに大きさが小さい 58 × 106 mm なので、汎用品の露出ボックスに取り付けると隙間が見えるほど。(専用の露出ボックスを使えば大丈夫です!)
新築やリフォーム時に、壁仕上げを一新する面のスイッチコンセントでアメリカンスイッチを採用する場合は、特別問題にはなりません。
日本製のスイッチは、1連プレートの中に3つまでスイッチが設置できるのに対して、アメリカンスイッチの場合は1〜2つまで。
リビングなど、たくさんのスイッチが集まる場所に採用する場合は、スイッチの数だけ横長になっていきます!
そして、そういうところに限って、壁がなくてスイッチがつけるスペースがない、、ということも!
早い段階からの検討で、家具に隠れないか、取り付けスペースが足りているかを確認しましょう◎
工事店さんによっては「仕入れできない」と言われることも。
日本のメーカー品は卸価格がありますが、アメリカンスイッチはそのような業者価格がないため、もし仕入れが無理ということなら、施主支給での取り付けをお願いしてみましょう。
自分ごととして行動するんやで〜
そして次の段階にくるのが、「やったことがない」ことを理由に「取り付けできない」と返事する工事店さんも。
工事したことに責任がでてくるので、わからないものには手を出したくない気持ちはわからないでもないですが、、
スイッチボックスは日本製のものを使えますし、結線も差し込み式で日本製のものと同じ、説明書もたいてい日本語のものもを入れてくれるので、実際は特別難しいことはありません◎
理不尽に「できない」といわれたら、上記を説明してみてください◎
ちなみに、日本の住宅の一般的なスイッチコンセントは、パナソニックや神保電器など日本メーカーのもので、下図のような構造になっています。
「プレート」「スイッチ/コンセント(中身)」「スイッチボックス/はさみ金具(取り付け用金具)」の3パーツから成り立ち、今回ご紹介するアメリカンスイッチは、この日本製のスイッチボックス/はさみ金具に対応しています。
特別な副資材は不要ですね
根気よく、特別な取り付け方法ではないですよ、と説得してみましょう!
なお、パナソニックのタンブラスイッチ「クラシックシリーズ」でも同じような商品がありますので、もし工事店さんに渋られたら、そちらを提案してみましょう!
RCカンパニーのアメリカンスイッチ紹介
ここからは、RCカンパニーのスイッチをみていきます。
アメリカンスイッチと言えば、RCカンパニー!
種類がたくさんあり、一覧になっているのでとても探しやすいです◎
「おかーちゃん、かわいいのパチパチしたい〜」
プレートの素材は、プラスチック、スチール、亜鉛メッキ、ステンレス、セラミック、木製、そして新しく追加されたアルミチェッカープレートまで。
「アメリカンスイッチ・コンセント」の分類に入ってるものは、色や素材が違えどプレートと中身の規格が一緒なので、組み合わせは無限大!!
、、、そう、たくさんありすぎて選ぶのが難しい!!!
亜鉛メッキとステンレスとスチールってなにが違うん??
そんな方に向けて、実際にいろいろ導入してきた経験より、選び方を解説します!
プラスチックは他の素材に比べて安価で、ホワイトならプレートのバリエーションも1番豊富!
この組み合わせで お値段なんと、616円!(片切りスイッチ418円+プラスチック1口スイッチプレート白198円)
白い壁紙のお部屋にはもちろん、モルタルの壁面や、板壁にも、ニュートラルなホワイト×ホワイトの組み合わせなら間違いなし◎
ちなみに、グレーとホワイトを比べてみたところ、白は艶消し、グレーは艶ありな表面です。
重さも8gほどグレーの方が軽く、柔らかい気もします。
もしかしたら白の方は、マットな塗装を最後にかけているのかもしれません。
ハードテイストなお部屋のコーディネートにぴったりな亜鉛メッキ×黒。
シルバー系は、亜鉛の他にステンレスもあります。
違いは、ステンレスは一方向に流れるような細かいラインの入った「ヘアライン仕上げ」でかなりシュッとした感じになりますが、亜鉛は柄に方向性がないため、おおらかなテクスチャー。
亜鉛メッキは、身近なもので言えば、無印良品のトタンボックスの素材感ですね。
無機質クール系ならステンレス、インダストリアルがちゃがちゃっとおおらか系は亜鉛メッキがおすすめ!
おかーちゃん、日本語ちゃんとしてな〜
他のアメリカンスイッチが【横:70mm × 縦:115mm】に対して亜鉛メッキプレートは【横:58mm × 縦:106mm】
陶器のぷっくりした表情が可愛らしい、セラミックプレート。
ぽってりした陶器の洗面やキッチンシンクを使う方は、スイッチプレートもこちらでコーディネートしたら、インテリア上級者になること間違いなし◎
他のパーツと素材 や テクスチャー や フォルム を揃えるというのが、コーディネートの考え方のひとつやんな
1口スイッチの組み合わせで 1,650円!(片切りスイッチホワイト418円+1口スイッチプレート1,232円)
プラスチックプレートの6倍ほどのお値段だからこそ、個別のお部屋のワンポイントとして使いたいですね◎
また、厚みがあるので、コンセント部分が奥まった感じになります。通常のコンセントならさせますが、充電アダプタなど大きな差し込み口のものはしっかり差し込めない可能性も。
やはり素材の質感が気になってしまう、、
そんなこだわりの強いデザイナーさんは、スチールプレートがオススメ。
エッジが効いた感じ、表面のテクスチャーの微妙な違いが、プラスチックのものと違うのよね〜(あ、あんまり気にしないけど、、汗)
特に、写真のようなたくさんスイッチが並んでいるものを取り付けると、家っぽさがなくなり、オフィスのような雰囲気になります◎
どれがどのスイッチかわからんくなる?そんなの気にしないのがデザイナーよね?!
むしろ、部屋名のかっちょいいステンシルでもタイポでも貼って、オリジナルにしちゃってYO!
あれこれパチパチできるの楽しそう〜♡
なお、スチールの色展開は、ホワイト/マットブラック/ブライトブラス/グレー/レッドの5色。(ツヤありブラックは廃盤)
モルタル壁にマットブラックを合わせて、モノトーンインテリアを展開するもよし、ガレージにレッドのプレートを使って、同じくレッド系工具箱とリンクコーデもよし。
ちなみに、色展開はスチールプレートよりプラスチックプレートの方が豊富(ベージュ、ライトアーモンド、ダークブラウンといった茶色系あり)。
レッドに関しては、プラスチックプレートが 4種類しかないのに対して、スチールの方は非常用の文字が入ってるものや、スクエアの専用露出ボックスに合うものなどなど、28種類もあります!
RCカンパニーはショールームを併設していませんが、パーツショップやインテリアショップの店頭などで実際に見れますよ。
スイッチ関連だけでなく、金物、家具も販売している、設計者も御用達のお店。以前は大阪市内にも店舗を構えられていたのですが、撤退されてしまい、こちらの本店と、暮らしカレッジの一角に展示があります。
千里中央駅が最寄りの、工房&カフェ&ショップのおしゃれ空間、SQUARE MINOH。
いろんなパーツが見つかりそう!
〒562-0035 大阪府箕面市船場東1丁目8-58
TEL:072-737-9234 / FAX:072-737-9238
OPEN 11:00~18:00
CLOSE : 木曜日・ほか
今回ご紹介したものにおいて、プレート種類とお値段の比較です。
プレート | 1口 | 2口 | 3口 | 4口 | 5口 | 6口 | 2口コンセント | 4口コンセント | コンビ | コンビ | コンビ | ブランク | 丸穴 | Tel | Tel |
プラスチック 白 | 198 | 330 | 407 | 572 | 990 | 1,100 | 198 | 330 | 330 | 550 | 770 | 275 | 275 | 1,265 | 1,320 |
亜鉛メッキ | 330 | 880 | – | – | – | – | 330 | 880 | 880 | – | – | 330 | – | – | – |
セラミック | 1,232 | 1,650 | 1,980 | 3,300 | – | – | 1,232 | 1,650 | 1,650 | – | – | – | – | – | – |
スチール白 | 660 | 990 | 1,232 | 2,057 | 2,475 | 2,882 | 660 | 990 | 990 | 1,650 | 2,200 | – | – | – | – |
アメリカンスイッチのデメリットとRCカンパニー紹介のまとめ
当記事では、アメリカンスイッチについて解説しました。
アメリカンスイッチは、汎用品のスイッチと同じように取り付けできる構造。
しかし、デメリットとしては、施主支給する必要が出てきそう、機能スイッチが少ない、海外の品物の品質である、複数スイッチの場合は設置場所が必要、ということがあげられます。
でもおしゃれなインテリアを諦めないで!使いたい方は早い段階から工事店さんへの相談をおすすめします〜!!
それでは、下記より目的別のオススメ素材をまとめます。
たくさんの場所に使いたい方は下記です。
プラスチックのホワイトプレートが種類も多く価格も抑えられる
男前インテリアな方は下記です。
露出配管の鉄管と露出専用のボックスに亜鉛メッキプレート×黒のスイッチを合わせて、きらりと光る部屋の個性演出に
優雅に映えたいアイスポットには下記です。
ぼってりセラミックプレート×白のスイッチコンセントのコンビプレートでオブジェ的に愛でる
デザイナー的素材感重視な方は下記です。
多スイッチ横長なスチールプレートで抽象素材が連続する風景を
以上、アメリカンスイッチの代表商品のご紹介でした!それでは楽しい空間づくりを〜!!
※2021年6月現在の価格です
にほんブログ村
人気ブログランキング