こんにちは。一級建築士・電気工事士のナベノヤです。
「上質なものにこだわった空間にしたい」
「真鍮のスイッチプレートってちょっとお高いけど気になっている」
そんな方に、真鍮スイッチについての情報をまとめました。
結論からいいますと、お値段高め、バリエーションも限られているので、勝負どころにどうぞ!
真鍮スイッチとは?カバーやプレート、メーカー紹介
大きくわけると、スイッチ部分が真鍮でできたものと、カバーが真鍮のものがあります。
【真鍮という素材について】
真鍮は、昔は身近な建材として使われていましたが、その後の経年変化を忌み嫌う時代の空気や、安価なプラスチックの普及により、徐々に特別な素材になっていった模様。
古い家屋では、ブラケットやハンドル、フックなど、真鍮製品がいろんな形で使われています
そのため、真鍮といえば「ちょっとレトロ感」漂ったり、現代的にリデザインされ人気が出てきたりで、懐かしいけど新しい。そんな素材やな、と個人的には思います。
白熱球の明かりに、真鍮のものがきらりと照らされると、なんともあたたかい風景になるんやで
ここから、メーカー別に真鍮のスイッチ製品を詳しくみていきます。
真鍮といえば、FUTAGAMIさん!
私も大好きなので、ペーパーホルダーやら雑貨やら、いろんなものを現場で取り付けたり、新築のお祝いのプレゼントにしたりしています◎
実物だけでなく、箱や梱包材も素敵で、開ける時からワクワク〜!!
ただし、お値段はなかなかお高く、1口スイッチのプレートセットで 6,534円〜!!
同じセットのアメリカンスイッチでは 600円 ほどなので、10倍ですね。お目が高い〜〜
そんなFUTAGAMIさんは、いろんなカタチのプレートがラインナップ。
丸、四角、六角形、、既存のスイッチコンセントのカタチに縛られない、自由な形状がアートな感じ◎
取り入れる時は、ぜひ壁面全体の見え方を考えて。
スイッチと同じ壁面に取り付ける棚やフックなど、どうディスプレイするのか意識しながら、丁寧に配置したいですね。
まるピノキオ、しかくピノキオ、六角ピノキオ。かわいい顔しとんな
表面はややざらっとした感じで、ずっしりと重厚感。
来客が多い場所なら、玄関につけて名実ともに「我が家の顔」にするもよし。
個人的なおすすめは、寝室の枕元。絵になるようなベッドヘッドの風景をつくる時に、このスイッチと低い位置に取り付けたブラケットランプがあれば最高◎
スイッチプレートの部屋名入れも+726円/ヶ所で入れてもらえるので、たくさんスイッチが並ぶ場合も、かっこいいネームが入ってテンションUP!
なお、規定の部屋名以外も英文字7文字までならできるとのことで、なにかメッセージを入れてもらっても毎日がちょっと楽しくなりそう^^
ENJOYで5文字。FUN FUNで7文字。どや
FUTAGAMIでは、同じカタチシリーズの真鍮のドアノブという、ここでしか手に入らないものも造られているので、スイッチとコーディネートするのもGOOD!!
納期が結構かかるので発注はお早めに。また、規格のスイッチボックスを90度回転させて取り付けたり、壁面の穴あけに気をつけたりなど注意点がいくつかありますが、施工説明書が丁寧に作られています◎
アメリカンスイッチ記事で詳しくご紹介した、RCカンパニーでも、1口/2口の真鍮スイッチが販売されています◎
1口スイッチ | 2口スイッチ | |
真鍮プレート スイッチ | ¥6,600 | ¥8,800 |
木製プレート スイッチ 【アッシュ】 | ¥5,060 | ¥6,820 |
木製プレート スイッチ 【メープル】 | ¥5,060 | ¥6,820 |
陶器 トグルスイッチ 【ホワイト】 | ¥4,290 | ¥6,490 |
陶器 トグルスイッチ 【ブラック】 | ¥4,290 | ¥6,490 |
陶器 トグルスイッチ W74mm H115mm t=28mm | – | ¥11,550 |
RCカンパニーの記事はこちら。
【アメリカンスイッチのデメリットってなに?】RCカンパニーがおすすめ真鍮製のトグルスイッチに合わせるプレートは、真鍮だけでなく木製や陶器製のものが組み合わせられるので、控えめに金色を挿し色にしたい方は、プレートを異素材にするのもありですね◎
なお、こちらの真鍮は磨き仕上げなので、かなりピカピカ。
もし指紋を気にしてしまう方であれば、プレートは木製などにした方がいいかもしれません。
ブラウンの木製プレートと真鍮のトグルスイッチの組み合わせにしたら、ミッドセンチュリーっぽくなりそう
ということで、木製プレート【アッシュ】を購入してみました。表面はウレタン塗装でツルピカ。
もうちょっと、自然素材な仕上げを好む人が多そうだな、、という感覚なので、やすりがけでウレタン塗装を剥がして、オイル塗りすると良さそう◎
ディテールはこちら。
写真で見るよりも、スイッチのおさえ金物が大きくぼてっとしてるように感じました。
また、スイッチのハンドルとおさえ金物は真鍮ですが、下のパーツはシルバー色で、そちらが割と見えてしまいますので、デザイン細かい方はご注意を。
トグルスイッチは、電線に端子を取り付けて、ネジに挟み込むひと手間かかるタイプ。
プレートは36gと軽量です。
次に、ぽってり丸いスイッチボックスとトグルスイッチ真鍮の組み合わせをご紹介します。
たまにビンテージなお店で海外輸入デッドストックのこんな陶器のスイッチが置いてたりしますが、こちらは国内生産品の新品なので、とっても安心。
一覧はこちら・全て6,380円で統一されていますね。
陶器 スイッチ | ホワイト ¥6,380 | ブラウン ¥6,380 |
木製 スイッチ | アッシュ ¥6,380 | メープル ¥6,380 |
真鍮×陶器 スイッチ | ホワイト ¥6,380 | ブラウン ¥6,380 |
陶器スイッチ(ホワイト)は、ぽってり丸い形 × 真鍮の組み合わせなので、ガーリーな感じにも、シャビーシックなフランスインテリアな感じにも合いますね。
陶器スイッチ(ホワイト)を購入してみました。
パーツはこんな感じ。
台座とスイッチを組み立てて、この状態で結線します。
重さは169g。しっかり止めつけしましょう!
数年前にクラウドファウンディングにて生み出されたプロダクト。
汎用スイッチである、パナソニックの「フルカラーシリーズ」に対応したプレートです。
自宅にもともと「フルカラーシリーズ」のスイッチやコンセントが付いている方は、なんとプレートの変更がドライバー1本で可能です!
プレートだけなら電気工事士の資格はいらないよ
SMLのプレートの特徴は、普通のプレートより10mm幅が狭くなっているのと、角張っている形。
厚みは7mmなので、ちょっとした立体物に見えます。
こういうプロポーションのちょっとした変化や、フォルムのちょっとした変化で、部屋全体がシュッとなる大きな変化をもたらすのがミソな、まさにデザイナーズな商品!
プレートの形は1穴、2穴、大きな穴の3パターン。
今回は真鍮枠でご紹介しましたが、個人的には白・黒のものが好きです◎
真鍮プレート:それぞれ ¥1,650
白プレート:それぞれ¥1,100
黒プレート:それぞれ¥1,100
我が家の2口スイッチカバーを、SMLの真鍮カバーに変えてみました!
パナソニック「フルカラーシリーズ」新金属プレートのプレートをドライバーで外します!
早く取り付けたかったので、あとできれいにするということでこのまま取り付けまーす!
この扉の真鍮プレートとのコーディネートがかわいいでしょ?!
少しプレートが小さくなったので、壁紙くずが見えてしまいました。
上からみたところ。壁にはピタッとくっついています◎
右横も、壁紙くずが見えてしまっているのと、スイッチボックスの開口サイズがかなりギリギリな感じです!
左右はすこーし壁面の穴が見えています。
表面はバイブレーション仕上げで、テカリがあります。
まわりの色や明るさを反射して、いろんな表情になるのがすてき◎
とても簡単に交換できましたよ!
SML と似ていますが、こちらはパナソニックの「フルカラーシリーズ」、おしゃれスイッチの定番JIMBOの「NKシリーズ」にも対応しているプレート。
表面は厚さ3mmの金属板という、まさに『プレート』な商品。
真鍮の他にも、スチール、アルミの3つの金属展開あり。
プレートがちょっと壁から浮いてるように見えるディティールなど、リノベーション事業をも手がけるtoolboxらしい、職人的なプレートです!
「おしゃれにNKシリーズで新築してみたけど、なんだかシンプル一辺倒なので、経年変化を楽しめそうなプレートにして育てるインテリアにしていきたいな!」
そんな方におすすめです◎
それぞれ¥1,800 |
また、壁紙をリフォームで張り替えたなど、既存のスイッチプレート内まで壁紙がないような場合は、プレートが若干小さくなるので汚い部分が見えてしまいます。
真鍮表面は、手磨きのヘアライン仕上げ。
実際に触ってみて感じたのは、切りっぱなしな無骨さがかっこいい反面、小さいお子さんのいるご家庭のコンセントプレートにこれを使ってしまうと、かなり危険な角ばりです!
洋服とかも引っかかりそうな雰囲気を醸し出しているので、ぜひ大人インテリアの中で楽しんで◎
真鍮プレートはずっしり188g。
さて、黄色の塗装壁のトイレコンセントプレートがもともとシルバーで悪目立ちしていたので、真鍮プレートに交換してみました!
水回りなので、ビスも錆びかけているナショナル時代のもの。
長い間おつかれさま〜!!
取外したあとは、もうピタッと、成すがまま!!
周りにくっついてた跡が残るので、おおらかな人向きですね。
プレートがもともと壁紙に食い込んでいた跡とか、古いプレートの金属痕が残って、交換後にそれらが見えてくる可能性はありそう!
真鍮スイッチのカバーやプレート、メーカー紹介まとめ
当記事では、真鍮スイッチについて解説しました。
真鍮スイッチは、取り付けが特殊なものと、プレートだけ交換できるものがあります。
経年変化を楽しめる方に積極的におすすめです!
それでは、下記より簡単に記事をまとめます。
- FUTAGAMIのスイッチをとっておきの場所に
- RCカンパニーの真鍮トグルスイッチに木製ブラウンのプレートを合わせて
- RCカンパニーのぽってり丸い陶器トグルスイッチ
- SMLのカバーをドライバー1本で交換DIY
- toolboxのカバーをドライバー1本で交換DIY
以上、真鍮スイッチのご紹介でした!それでは楽しい空間づくりを〜!!
※本ページ内の金額は全て2021年6月現在のものです。